ホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)~中古住宅を買う前に~

瑕疵担保責任免責の中古物件は、買ったあとで瑕疵に気付いても手遅れですので、費用がかかりますが購入前に住宅を診断(ホームインスペクション)することが重要だそうです。

ホームインスペクションってそもそも何?

中古住宅の購入を検討するにあたって、住宅診断という考え方の重要性を社会的な背景まで踏まえて理解することが大事だと思います。下の記事がわかりやすい。

中古住宅の場合は、売主が個人の場合がほとんど。不動産会社はあくまでも仲介です。何か購入物件に問題があったとしても、責任は負いません。これでは購入者は不安になってしまい、中古物件を買えないですよね。(ホームインスペクション LIFULL HOME’S)

  1. ホームインスペクションで解決! その家、大丈夫?(renovation-soup.com)
  2. 住宅診断で安心は買えるのか? SUUMO
  3. 瑕疵保険って何? 中古住宅を安心して売買するための仕組みとは(山本 久美子 2016年9月28日 (水) SUUMOジャーナル)

 

ホームインスペクションは売主と買主のどちらが費用を負担するの?

買う立ち場としては、住宅診断をしてもらって瑕疵が見つかって買うのをやめた場合に、捨て金になりますから、売主に費用を負担してほしいという心情がありますが、残念ながら買主が負担するのが一般的なようです。

住宅の購入判断のために購入希望者がインスペクションを利用するわけですから、やはり購入希望者が費用負担するのが一般的なことです。ときには「まだ買うと決まったわけではないのだから、売主がホームインスペクションの費用を支払うべきではないか?」と購入希望者から聞かれることもありますが、そういったことはほとんどないでしょう。(hi-info.biz)

ホームインスペクションにかかる費用はどれくらい?

不動産屋さんと電話で話したときには、5~7万円くらいじゃないかという答えでしたが、その後ネットで調べてみたら、作業内容によってかなり大きな幅がありました。簡単な検査で5万円~、もっと精密な検査になると15万円~くらいのようです。

  1. 住宅診断(ホームインスペクション)のエリア別の料金(アネスト)

ホームインスペクションとリフォームとの関係

住宅を検査した結果、リフォームの必要性が明らかになると、もしそれでもその物件を購入するのであれば、結局リフォームの費用が必要なります。つまり住宅検査と住宅のリフォームとは切ってもkれない関係があるのですね。

ホームインスペクション義務化に関する誤解

下の解説記事も中古物件購入者は必読でしょう。すでに住宅検査がなされている場合にはその結果を伝える義務があるというのは、重要な情報だと思いました。

ホームインスペクションの義務化について、インスペクションを実施することが義務付けられたと誤解している人が一部で見られます。実際に義務化されたのは、インスペクションの実施そのものではなく、不動産業者から売主や買主に対して行う以下のことです。

  • ホームインスペクションについて説明をすること
  • 既にホームインスペクション実施済ならその調査結果を説明すること
  • 売主と買主が建物の状況について書面で確認すること

(ホームインスペクションの義務化(告知と紹介・斡旋) アネスト

 

ホームインスペクションを実施するタイミングは?

気になる物件があったとして、住宅診断はいつ頼めばいいのでしょうか?下のウェブ記事が非常に参考になります。

「申し込み後」「契約前」の段階でホームインスペクションを入れるのがベスト(さくら

 

ホームインスペクションをどの業者に頼めばいい?

住宅検査をやると決めたときに、じゃあどの会社にお願いしようかということが問題になります。住宅を仲介している不動産屋さんが住宅診断の会社を斡旋してくれると言っていましたが、それだと第三者による中立性が損なわれるので、診断結果をどれくらい信じていいものかという迷いが生じるでしょう。買主が自分の懐を痛めてインスペクションをするのですから、やはり信頼できるかどうかが大事です。頼んだ経験はないので、ネットで目立つ業者のウェブサイトを紹介することにします。

  1. アネスト 住宅購入で失敗しないために第三者の立場で購入・建築サポートを提供するホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)の第三者機関。
  2. さくら事務所 国内初『個人向け不動産コンサルティングサービス』を1999年から行っている。

 

かし保険について

『JIO既存( 中古)住宅かし保険』は、中古住宅を安心して購入できるように、「検査」と「保証」がセットになった保険です。この保険は、JIOに登録された事業者が加入します。JIOは保険の引き受けにあたり中古住宅を検査し、不具合が発生した場合の補修費用等を事業者にお支払いします。検査は、引渡前に建築士の資格を持ったJIOの検査員がチェックします。検査で不具合が見つかればきちんと補修した後で、保険に加入します。(補修しなければ保険に加入できません)(JIO既存(中古)住宅かし保険

るのが『かし保険』です。耐震はもちろんのこと、契約に従って住宅の『性能』『品質』を保証し、『かし(事故)』が発生した場合、保証期間内であれば事業者や売主ではなく検査事業者が保証を行なう仕組みです。このかし保険に加入するには、インスペクションの実施が大前提となるのです」(ホームインスペクション LIFULL HOME’S)

保険の対象となる住宅は新耐震基準に適合しているなど、一定の要件を満たさなければならないため、全ての中古住宅が保険に加入できるわけではないことに注意が必要です。(中古の不動産にメリットの多い既存住宅売買瑕疵保険とは? 2017-11-07 iqra-channel.com

かし保険とインスペクションとの関係を明解に説明した下の記事は大変参考になります。

購入後に瑕疵が見つかって既存住宅かし保険の保険金を請求できる(正確には保証者へ保証の履行を求めるのですが、複雑になるので説明を省略します)事故は、耐力上主要な部分の瑕疵や雨漏りに限られます(特約を付ければ配管も)。それ以外に生じる補修費用は対象になりませんから、買主は自己責任で確認しておかなければならないのです。(既存住宅かし保険付き中古住宅ならホームインスペクションは不要か? anest.net)

  1. 既存住宅売買かし保険
  2. 一戸建て 瑕疵(かし)保険つき中古住宅保証(さくら事務所)
  3. 中古住宅の瑕疵保険なんか、いらない(さくら事務所 会長 長嶋修  homes.co.jp)
  4. 中古住宅の「瑕疵保険」は、落とし穴だらけだ 政府肝入りの対策を業者が逆手に取ることも(長嶋 修 さくら事務所 会長  2017/02/15 6:00 東洋経済ONLINE)
  5. 信頼できる事業者の見分け方はありますか(住宅かし保険に関するよくあるご質問 住宅瑕疵担保責任保険協会)

ホームインスペクターの仕事

このサイトは実例が示されていて面白いです。こんな杜撰な工事があり得るの?という写真ばかり。

  1. インスペクション実例 イエナビ ~欠陥住宅の作り方~