中古戸建の購入をお勧めできない理由:リスクの高さ

家を買いたいと思って中古の物件を1年以上探してきてわかったことを書きます。結論は、欲しい良い物件は買えないということ。なぜか?良い物件は購入希望者が殺到するので、あっというまに誰かが先に申し込みをしてしまうからです。この競争に勝つためには、SUUMOやATHOMEで新着物件を毎日チェックし、良い物件がでたらその瞬間に不動産屋に電話して一番早いタイミングで内覧の希望を入れる必要があります。土曜や日曜に内覧をする人が多いので、人と同じにしていたら勝てません。最初の週末が来る前、つまり平日のうちに会社を休んで内覧する必要があります。しかも、他の人が内覧するよりも前に購入の申し込みをしないと勝てません。つまり、1日2日で何千万円もする買い物の決断をしないと、欲しい良い物件が買えないのです。

これは非常に大きなリスクを伴います。良いと思って飛びついたら、実はシロアリが巣食っていたとか、ありえるでしょう。それを防ぐためにはインスペクションを入れることが大事ですが、インスペクションでいるタイミングは申し込み後から、契約までの数日間しかありません。家主によってはインスペクションされることを嫌う人もいるでしょう。そうなると相手の言いなりに無条件で購入するという人が優先されることもあります。

結局、中古物件の買い物はハイリスクなのです。SUUMOに何週間も出ているものは、みなが見向きもしないということですから、何か難ありの可能性があります。内覧する人はいるのに誰も買わないということは、誰も買いたいと思わないような条件だということでしょう。SUUMOの写真ではそこそこきれいな室内に見えたのに、いざ内覧してみたら壁にひびがあったり汚すぎてとても住めないということもあります。床と壁との間に隙間があったり。雨漏りの後があったり。離婚した夫婦が売りにだした物件などは、全ての部屋の壁にげんこつ大の穴が開いていたことも。大事にされていなかった家には、あまり住みたいと思いません。