「履歴書の写真ってそんなに大事なの?」写真館の勧め

就職活動、転職活動をするときに履歴書の提出は必須ですが、履歴書に貼る写真はどうしていますか?近所のスピード写真で済ませている人が多いのではないでしょうか?

履歴書の写真映りで採否が変わるか?

何事も第一印象が大事です。ましてや、見ず知らずの人を判断する場合に、第一印象が悪いと致命的です。履歴書の写真「だけ」で合格不合格が決まらないにせよ、真っ先に見る履歴書の写真の印象を引きずりながら書類を見ることになるわけですから、同じ内容が書かれていても、否定的にみる、あるいは、肯定的な心の態度で見る、という違いが生じます。写真が悪いと、書類を見たときに「やっぱりね。」と落とすことに躊躇しないですみます。写真が良いと、少しでもいいところを探そうという気持ちが無意識に働くものです。いい加減な人なのねという気持ちで書類を見るか、誠実で真面目で協調性がありそうで真剣に応募してきている人なのねという目で書類を見るか、という違いです。つまり、当然のことながら、履歴書の写真は採否の判断のプロセスに大きな影響を及ぼすのです。

 

履歴書の写真が重要な理由

就職のときに能力が測られるのは確かですが、実際には人の能力などすぐにわかりませんし、能力や実績よりも先に重要視されるのはその人の人柄や性格です。履歴書の中で唯一、人柄が判断できる材料はどれかといえば、それが顔写真です。ですから、この人はどんな人間なのだろう?責任感は?誠実さは?能力は?と考えながら、採用者はまじまじと顔写真を見るわけです。その顔写真の映りが悪かったり、暗かったり、ぼけていたり、表情が暗かったりしたら、かなり悪い印象を与えます。本気で入りたいと思ってないんじゃないの?と疑われてしまうわけです。そうならないためには、履歴書の写真をきちんと撮影することが大切になります。コンビニの横にある証明写真自動撮影装置などで写真をとっても、映りもよくなりませんし、そこで良い表情で映ることも普通の人には難易度が高すぎます。

 

履歴書の写真はどこで撮影するのがいい?

お金がかかりますが、就職、転職の重要性を考えれば、ここでお金をケチる場面ではありません。やはり、写真館でちゃんとカメラマンに撮影してもらうのがベストです。それも、おざなりにならずにちゃんと表情や姿勢、顔の角度までアドバイスをくれて、納得がいくまで撮影につきあってくれるようなところを選ぶ必要があります。折角高いお金を出すのに、適当にされてしまったのでは意味がありません。口角を上げて笑顔をつくりましょうと良くいいますが、その時に目が無表情だったりしたら意味がありません。心からリラックスして目がにこやかに笑っている表情を撮影してくれるようなお店、カメラマンを選びましょう。

お金もないし手軽さから自分で家で自分の写真を撮る人もいるでしょうし、証明写真のブースを使う人もいるでしょう。しかし、よく考えてみてください。真剣さを感じない応募者を採用したいと思う会社や人はいません。本気の応募なのかどうかを伝えるためにも、写真館できちんとした写真を撮影して、それを履歴書に貼るのがよいのです。確かにお金も手間もかかりますが、一生に何度もないのですから、そのくらいの労力は惜しむべきではありません。撮影料は高いですが、デジタルファイルをもらうオプションを選べば、それ以降はネットの安価なプリントサービスを利用できますので、焼き増しまでその写真館を使う必要はありません。

 

写真館のお店選び

自分で撮影したり、スピード証明写真を利用したりせずに、写真館に出向いてカメラマンに撮影してもらうのが良いことは間違いないのですが、どのお店を選べばいいのかがまた難問です。カメラのキタムラのようなチェーン店もあれば、地元の写真館、あるいは遠いけれでも評判のよさげな写真館、などウェブで探すと多数あって困ります。最近では、カメラマンや写真館の当主の履歴書写真撮影のこだわりを語ったものも結構あります。うちで撮影した人の就職率はこんなに高いですよとアピールしているサイトもあります。納得がいくまで撮影しますといいつつ、実際に行ってみたときに本当にそうなのか、誰も保障してくれません。さてさて、どうやってお店を選べばいいのでしょうか?

お店選びの一つの方法は、サンプル写真を見せている場合には、その写真の出来を自分が気に入るかどうか判断することです。立派な理念がとうとうと語られていたとしても、撮影の例として見せられている人の顔が笑顔でなかくて固かったりしたら、信用できません。お店のウェブサイトにある実際の撮影例をできるだけいろいろと眺めて、こんなイメージ、表情の写真をとってくれるのなら、と思えるところを探しましょう。チェーン店など、さほど高価でない場合には、思い切って一度試してみてもいいでしょう。スピード写真で一人でとるよりも絶対にいいはずですし、外れだと思ったらもう少し別のお店を探せばよいのです。

 

履歴書の写真を撮るときに服装は?

職種によっては普段はスーツを着用せずにかなりラフな格好をする業界もあります。しかし、履歴書というのは初対面の人が見るものですから、最低限の礼儀をわきまえたものであるべきです。やはり、男性ならスーツ、ネクタイを着用して写真撮影に望むのがよいでしょう。初対面のときからラフな格好でもOKという業種はかなり特殊だと思います。そういうところであっても、自分だけスーツを着ていたからといって相手に失礼にはならないはずです。

 

履歴書の写真の背景は?

通常は青色が多いと思いますが、グレーなども有り得るでしょう。これはカメラマンに相談して、映りがよいようにしましょう。

 

履歴書の写真撮影のときの体の向き

写真館のウェブサイトの証明写真や履歴書の写真のサンプルを見ると、やや体を斜めに構えて顔だけ正面という姿勢のものが結構多く見受けられます。写真館でもそのようなポーズを勧められるかもしれませんが、やはり真正面を向いた姿勢のほうが好印象だと思います。物事にまっすぐ取り組む姿勢をアピールするためには、体も顔も正面を向いた写真が良いでしょう。そうでない場合は、業界の常識に従ってください。

 

自分の体験談

自分は知り合いの勧めるお店が東京都内にあったので、はるばる遠い距離ですが出かけていって写真を撮影してもらいました。入店してから退店するまでの時間はちょうど1時間程度(弱)でした。顔の表情を明るくみせるため、また、目の下のクマなどをかくすためにもメークをしてもらいました。

 

参考になるウェブ記事

  1. 就活「証明写真」の出来は、内定に影響するか 美白・美肌で修正するより、大事なこととは?内藤 孝宏 : フリー ライター2017年03月18日 東洋経済