家探しでいろいろな不動産屋さんに問い合わせていると、お店ごとの違いが見事に浮かび上がってきます。全般的な印象は、大手は殿様商売、大手でないほうが一生懸命にみえます。大手だと信頼のブランドゆえにビジネスがうまくいきやすいので個人で頑張る必要が少ないのでしょう。余裕の態度の人もいれば、勉強不足で何もわかっちゃいない若い営業さん(客よりも知識が無くて呆れる)のどっちかが多い。
一番はっきりした違いが出るのは、住宅ローンが組みにくい条件の客にどう接するかだと思います。大手は、住宅ローンが組めそうにない人は最初から相手にしない。あるいは、一応銀行に聞いてはくれるが、ダメでしたという回答を持ってくるだけ。大手以外は、何とかして貸してくれるところがないかと探してくれたり、方策を考えてくれたりします。ただし、ここでも2通りあって、銀行に相談してくれる不動産屋と、銀行に悪い条件を話さないで話を勧める不動産屋。この両者の違いは決定的で、銀行の営業の人が不動産屋さんの味方になってくれていない場合には、万が一のときには住宅ローンを組めなくなる可能性が高いので、買主である客のリスクが高くなります。結局、自分の利益しか考えていない営業か、客の幸せを考えて商売をしている営業か、という違いであって、この不動産屋さんの営業の人はどっちのスタンスで仕事をしているのかを理解しておかないと、リスキーな状況陥る恐れがあります。
住宅ローンを借りるうえで不利な条件があるのだけれどと伝えたときの不動産屋さんの反応をまとめると、
(1)それは無理です。
(2)それは難しいけれども、なんとかしてくれそうな銀行を探してみます。なんとかしてくれる銀行マンの心当たりがあるので聞いてみます。
(3)不利な条件を銀行に伝え(すぎ)なければ、問題ないでしょう。
(4)そんなの全然問題になりません。大丈夫。
という4パターンを経験しました。(1)の回答をしたのは、東急や三井の名がつく大手の不動産屋。(2)~(4)はそれ以外の大手ではない不動産屋。不動産屋さんにあれこれ問い合わせたときに、両極端の答えが出てきてかなり混乱しましたが、住宅ローンが借りられなかったときのリスクを背負うのは基本的に買主なので、そのリスクに対してどれだけ真摯に向き合おうとしてくれているかで、この4通りの回答になるのだと思います。(1)と(4)は、それは住宅ローンを組むあなたの問題なので私の知ったことではありませんという態度です。(3)は客に全責任を負わせるパターン。(2)は銀行マンが責任を持つというパターン。こうしてみると、どうしても家を買いたい客にとって、どの不動産屋さんが信頼できる不動産屋さんかがわかってきそうです。