性犯罪を厳罰化する刑法改正案が8日、衆院本会議で可決された。法定刑の下限が引き上げられ、被害者の告訴がなくても起訴できるようにするなど、明治時代の法制定以来、110年ぶりの大幅改定となる。参院に送付され、政府・与党は18日の会期末までの成立を目指すが、参院では組織犯罪処罰法改正案(共謀罪法案)をめぐり与野党が対立しており、審議入りが遅れる可能性がある。改正案は、1)強姦罪を「強制性交等罪」と改め、被害者に男性も含める、2)法定刑の下限を懲役3年から懲役5年に引き上げる、3)被害者の告訴が必要な親告罪の規定を削除し、告訴を不要とする──などが柱。 また、犯罪の成立にはこれまで通り暴行や脅迫が必要だが、改正案では、親などの「監護者」が、支配的な立場を利用して18歳未満の子どもと性交したり、わいせつ行為を行った場合、暴行や脅迫がなくても成立する、としている。内閣府の調査(2014年)によると、異性から無理やり性交された経験があった女性のうち、被害について「どこ(だれ)にも相談しなかった」人は67.5%と7割近い。一方、警察に相談した人は4.3%にとどまる。(性犯罪厳罰化の刑法改正案が衆院で可決、110年ぶり大幅改正 REUTERS ロイター 2017年 06月 8日 13:43 JST)
彼は、内戦や部族間闘争が続くアフリカ大陸各地で数千人規模に及ぶと考えられている男性のレイプ被害者の一人である。2009年1月14日、ローラン・ヌクンダ司令官に忠誠を誓う反政府勢力(人民防衛国民会議:CNDP)がコンゴ民主共和国北キブ州のジョムバ村を襲撃した。そこで6人の少年を含み10人の村人を拉致し、略奪行為を強制したのち、ビルンガ国立公園のジャングルの中にある基地に連れ去った。ジョンはその際に拉致された少年の一人である。「私たちは9日間捕らえられていました。その時、武装勢力の指揮官が私と性交渉したいと言い出したのです。私は何を言っているのか理解できませんでした。すると指揮官は私を縛り上げるように兵士に命令し私をレイプしたのです。そのあと、9人の兵士が入れ替わり立ち替わり私をレイプしました。私の下半身は血まみれになり、ショックで意識を失いました。こうした行為が9日間にわたって繰り返されたのです。他の拉致された人たちの運命も同じでした。そしてこの虐待で少年の一人は死んでしまいました。」とジョンは語った。 … 男性のレイプ被害者のケアを担当しているRLPのサロメ・アティム氏は、今年初めから受け入れた男性のレイプ被害者のケースが約30件、主に紛争地帯から逃れてきた人達だったと語った。「彼らは自らの経験について話をしてくれた数少ない人たちです。ずっと多くの被害者が重い口を閉ざしたまま苦しんでいるのです。」犠牲者の多くは自分たちを助けようとしてくれている医者や医療従事者に同性愛者ではないかとのレッテルを貼られるのを恐れてレイプ体験について語ろうとはしない。例えばソマリアのようなイスラム教国におけるレイプ被害者は、社会から犯罪者としてのレッテルを貼られるのを恐れてしばしば自身の経験について語るのを拒否する傾向にある。(あまり報道されない恐るべき実態‐男性のレイプ被害者の声 international-press-syndicate-japan.net)