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老後は老人ホームという選択は本当に幸せをもたらすのか?

子どもに迷惑を掛けられないから老後は老人ホームに入りたい、あるいは、子どもがいないし孤独死はしたくないから老人ホームに入るしかないと考える人が多いのではないでしょうか?しかし、老人ホームというのは本当に老後という人生最後の年数を過ごすのに相応しい場所といえるのでしょうか?

確かに自分も、孤独死して何週間、あるいは何カ月もも誰にも知られず、腐乱死体とか白骨化した状態で発見されたりしたくはありません。しかし、最近の週刊誌を見ると、何千万円もつぎ込んで老人ホームに入ったのに、その老人ホームの経営が破綻したとか、恐ろしい話が載っています。そこまでなくても、老人ホームで、ボケ防止にと幼児のようなお遊戯をさせられたりと、人間としての尊厳を踏みにじられるようなことを義務でさせられている話とかもあります。

老人が病院に入院するとなぜか看護婦が老人に対して赤ちゃん言葉で話しかけていて、非常に大きな違和感を覚えたりしますが、社会的に立派に生きてきたのに人生の最後が人間らしく生きられないのだとしたらなんと不幸なことでしょう。

子どもがいる場合でも、親が一人でトイレで用を足せない状態になると、老人ホームの世話になるという選択肢が当然のように出てくるみたいです。まあたしかに、自分の糞便の処理ができない状態で生きているのもつらいものがありますが、しかし頭がしっかりしていればなおさら、少しでも人間らしく生きたいものです。

週刊朝日2019年4月12日号(420円)によれば、在宅ケアの限界点として考えられるのは、「親が一人でトイレに行けるかどうか。」ということと、仮に一人で行くのが無理な場合に、配偶者や子供などの家族が下の世話をできるのかどうか、というところだそうです。生々しいはなしですが、ポイントを明らかにしてくれていて、参考になります。

老人ホームは入居時にもまとまったお金が必要でしょうが、月額の目安が上の週刊誌に示されていて、それによればまあ10万~40万円程度はかかるようです。定年して10年も20年もたったあとでこんな金額を払わないと生きていけないというのもなんだかつらいものがあります。